継母の宣戦布告

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  斜め何十度だか忘れたが美樹が自分で自分を研究した、一番美しく見える角度シリーズとやらを発表していると、やたらと廊下が騒がしくなった。 この一瞬のとき、俺の直感が久しぶりに火を吹いて叫んだ。 今すぐ隠れるんだ!と。 俺は第六感には忠実な男ので素直に従った。 「―――僕らに呼ばれたらすぐ来るものだけど、本当に報告通りの人なのだね?」 あれ、この人何処かで?と思いもしたが智基から見えると言うことは声の主にも丸見えと言うこと。 気配を小さくしながら見えない位置へと素早く移動。 トラブルは〝やらない・寄らない・関わらせない〟と智基の中では三大原則が成り立っている。 しかし、その原則が不本意で破られる時もある。中でも特に美樹はワースト一位。 産まれてこの方16年、今なお智基のブラックリストのトップを独走中だ。(記録は今も更新中) 「…ふぅ、それで何のようでしょう?」 一先ず満足した様子の美樹は自分の客だと理解しているらしく、来客者と向き合った。 しかし、目の前にいるのは紛れもなく学園ナンバー2である副会長、雪群聖一(ゆきむら せいいち)先輩だ。  
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