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俺の朝は5時に起床、雑用が終わるのが14時。
その後は基本自由に過ごしていたが、19時からまた雑用。
20時には自室へ戻る。
毎日その繰り返し。
休みもあったが、屋敷で寝泊まりする為に休みの殆どが部屋に引き篭りとなる。
屋敷の中を歩き回る訳にもいかない、町外れの屋敷では近くに娯楽となるモノが無いし、免許も持たない俺には足も無い。
なぜだか屋敷にはテレビも・・・
まるで俗世から隔絶された空間。
・・・
その理由も後にして解るのだが、
それでも今の俺には不満は無かった。彼女の傍らに居る、それだけで今までの人生が全て報われる想いだった。
変わらない日々に確かな幸せを見出だしていた。
僅かに見える彼女の横顔だけ、視線さえ交わされないが、俺の存在は彼女の為に在る。
その事実。
それが重要だった。
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