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ダラリと頂垂れる細い腕。
抵抗と呼べるモノも無く、それはベッドに横たわる。
彼女は最後の最後で冷静だった。狂っていられなかった。
大切なモノを・・・守ろうとしてしまった・・・。
それが間違いだと気が付いたが、遅かった。
「大切なモノを守る」
すでにソコには愛は存在していないのだから。
過ぎ去る足音は、彼女の耳には届かない。
愛の形は人ソレゾレ?
違う、
狂気の中にこそ愛は在るのだから。
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