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★ラップギア.8★
【集中連載】
ラップギアを極める.8
では、3パターンのラップパターンを覚えたところで実際にレースを見てみよう。
NHKマイルC
走破タイム
1.31.4
12.1-10.4-10.9-11.4-11.5-11.5-11.6-12.0
(33.4-22.9-35.1)1.31.4
±0△1△4 消耗戦
3歳で前代未聞の大レコードが生まれた去年のNHKマイルCが消耗戦。その要因は超高速馬場にあるわけですが、これだけ前が止まらない馬場だと騎手もこのレースまでに、知らぬうちにペースアップしていたということもありそうです。
テンが33.4秒なら中盤も緩まず22.9秒。さらに上がりも35.1秒とまとめた常軌を逸したラップでここまで速いとスピードだけでは押し切れません。底力が問われたでしょう。こんな流れになるとまず後方有利。古馬なら消耗戦の経験や厳しい展開の経験がありますが、若駒にはそれがないため後方有利といっていいんです。
ただここまで厳しいペースだったのにラスト2Fは△1△4とそれほど大きく止まっていません。やはり基本的に前が止まりにくい馬場だったという事も理解しておきたいところです。
勝ったダノンシャンティは、これまで瞬発戦オンリーの馬でしたが一介のスロー瞬発馬ではなかった底力を秘めた馬だということは証明されたと思います。ただ、このレースは前も後ろも評価に困るレースになりました
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