色がなくなった

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「ほら、いい子とかぁ」 美鈴は化粧を直しながら鏡越しに千里に聞く 「そういうこと…まぁ、普通かな」 「普通なんだぁ。私は微妙…」 そんな話が聞こえてくる 周りが少しだけどモノクロに変わった そこから離れたいのに離れられない… 「なんで微妙なの?いい子じゃん。皐月。」 「ちーチャンだってママに言われたでしょ?」 …言われた? 「仲良くしてあげてって。」 「確かに言われたけど、昔じゃん。今は普通だよ私は。」 「私は今、現在も言われてるの!いーかげん嫌!皐月がいなかったら言われることないもん!」
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