初恋

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君と初めて出逢ったのは小学5年生の時だった まるでシンデレラのような情景だった 君は割と無口で俺も割と無口で上手に話す事も出来なかった 大好きなんだよって言えずに時だけが無情に過ぎてゆく 目眩がしそうな恋をして熱い情熱が胸をむさぼり尽くす 涙が出そうな程大好きな君の机の中に誕生日プレゼントをメッセージ付きで入れたんだ 次の日学校へ来ると突き返されたよ きっと悲しみだけこの胸に灯すだろう 人を大好きでいる事難しいね 中学1年生の冬に また熱い夏が過ぎまたあの冬が始まるんだね 片想いは理解ってるのに僕は何故諦めないんだろう 友達が僕と彼女を引き寄せるようにと少し早めのクリスマスパーティーを用意してくれた やがて夕暮れ迫り君は帰ってゆく 僕は二度目のプレゼントでぬいぐるみを用意したんだ 夕暮れの影に消えてゆく君を走って追い掛けた 二度目のプレゼントを嫌がる訳もなく君は笑ってありがとうって受けとった きっと大丈夫僕はその笑顔忘れないよ きっと大丈夫雪が降り始めた冬の日に 卒業式の日君は笑ってこう言った 大丈夫だよ私はって 意味は未だに理解らないけどきっとその笑顔は誰にも負けないくらい輝いてたよ サヨナラ 初恋 サヨナラ 桜舞う日に 15年後不意に入院した病院で男性の看護士に逢ったよ 君と僕の事良く知ってた 僕は彼女の初恋の人だったって事 君は今その男性と10年同棲してるみたいだね 僕はその男性に言ったよ早く結婚してあげなきゃって 君は相変わらず一途なんだね 僕も頑張るから頑張って幸せ掴んでね サヨナラ 初恋 サヨナラ 桜舞う日に サヨナラ 初恋 サヨナラ 桜舞う日に あのぬいぐるみまだ君は持ってくれてるかな
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