あの日‥3・11

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揺れは収まらず‥ 頼みの車も見失い‥ 道路は陥没、地割れ‥ 電柱も倒れ、家も倒れたり、傾いたりしている光景が恐怖感を煽ってきて‥怖くて‥怖くて‥ 死にたくない!って気持ちで運に任せとにかく車を前へ進ませたけど、進む道はわからず‥ そんな時、傾き掛けている家へ戻る車を見つけた その運転手に大きな声で助けを求めてみたら、車から運転手が出てきてくれて、アタシ達が行きたい方向の道を教えてくれた でも、教えられた道筋を頭に入れようとしてもなかなか入らず‥ その様子を察して、その運転手は途中まで先導してくれると言ってくれた‥その人は、地震で自分の家が傾き掛けているのに‥ 申し訳ない気持ちもあったけど、縋る思いでその人の好意に甘えて途中まで先導してもらった ある建物の位置まで行けばその先からは道筋がわかる   人の温情で目的地の近くまで行くことができて、友達と二人で喜びながら『大丈夫!アタシ等には運が付いてる!』と、励まし合いながら車を先へ先へと進ませた
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