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俺の名前は「神田 功」(カンダ コウ)16歳。
神田グループっつうトップクラスの大企業の御曹子だ。
でも俺は生まれてから殆ど外に出たことがない。
いわゆる箱入り息子ってとこだ。
いや、箱なんかじゃ足りない。
鉄格子入り息子だ。
そんな生活から抜け出す為にさっき、無駄にデカい屋敷から俺は家出してきた。
いや、脱獄してきたのほうがしっくりくる。
功「はぁはぁ…疲れた…あちぃ…あいつらホント大人気ねェよ」
あいつらというのは屋敷のぶっ飛んだ使用人たちのことだ。
あいつらから逃げ切れたことはホントに奇跡。
今は真っ昼間の夏。
屋敷の使用人たちから逃げてきてかなり走ったからまあ暑い!
功「つか、ここどこ?あれ?
これが噂の迷子ってヤツ?」
なんの計画も立てずこの住宅街に来てしまった。
とりあえず目の前の公園のベンチにドサッと腰を下ろした。
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