1.出会い

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その後もいろんな話題についてしゃべっていたのだが、ふと、普段よりもかなりしゃべっている自分に気が付いた。 二人が楽しそうに話していたからなのか、幸いなことに、間に無理やり割って入ろうとする子は一人もいなかった。 あったとしても、「おはよう」とか「バイバイ」とかぐらいなものだった。 いろいろと話していて、サナちゃんのことで少しだけわかったことがあった。 それは、大人数でしゃべるのはあまり得意ではない、ということだった。 むしろ二、三人くらいでの何気ない会話が一番落ち着くらしい。 今まで「明るい子=大人数」だと思い込んでいたから、少し意外だった。  
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