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次の日の朝、いつもの腹痛に耐えつつ嫌々登校すると、私の席の辺りに人だかりができていた。そのほとんどが私を良く思っていない女子だ。
(なんだろう。もしかして、また新しいいじめ…とか?)
私は恐る恐る、その人だかりに近づいてみた。
だが、うれしいことにその予想は外れてくれた。
騒ぐ女子たちの中心にはサナちゃんがいて、周りの子たちと楽しそうに話している。
「まだほとんど見てまわってないの?」
「じゃあさ、今度一緒に遊びに行かない?近くにオススメのショッピングモールがあって、そこの三階にある――」
(すごいなあ。昨日転校してきたばかりなのに、もうあんなに人気者になってる…。)
私以外の子たちとも打ち解けているサナちゃんの様子を見て、なんだかほっとしたような、それでいて少し寂しいような複雑な気分になる。
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