4人が本棚に入れています
本棚に追加
それに比べ、私はいじめの的だ。
中学に入学してすぐのころはそうでもなかった。一緒にしゃべったりお昼を食べたり、気軽にノートの貸し借りをしたりもした。
でも、長くは続かなかった。
テストの点が良かったこと、体育の成績が良かったこと、先生に褒められたこと―。
嬉しくて、聞いて欲しくて、みんなに話してしまった。
嫌味な自慢だと思われて当然だった。
結果、私は独りになった。何かが上手くいくたびに、周囲からの恨みのこもった視線が突き刺さった。
その状況は、二年生になった今も変わらない。
(転校生が来たところで、私にはたぶん関係ないよね…。私が嫌な子だってことは、すぐにあの子もわかるだろうし。)
最初のコメントを投稿しよう!