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その時ずっと落ち着きのなかった母が口を開いた
一緒に探しに行こう
車は店に置きっぱなしだしガソリンは半分以上あるから
と
みさのいる地域は遠く
そして壊滅的被害の場所だ
車で行けるはずがなかった
それでも途中まででもいいからと言ってくる母
もはや目が普通ではない
一番下の娘が心配で心配で仕方がないのだ
そんなの当然だ
俺は
ここまで車でくるのさえぎりぎりだよ
行くなら自衛隊が瓦礫除去して水がひいたら行こう
ガソリンも手には入らないのに途中までとかは意味ないでしょ?
と説得した
全然納得した様子はなかったが危険な場所に母をやる訳にも行かなかった
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