48人が本棚に入れています
本棚に追加
/110ページ
僕が俗に言う『イジメ』を受けるようになったのは小学3年生になってからだった。
理由は分からない。
靴は隠されて、体操服は毎日のようにゴミ箱に入っている。
先生は決まって子どもたちのじゃれあいと言う。
家に帰れば、知らない女の人が母親役をやっている。
優しい母親は病気で死んで、しっかり者の父親は再婚して、過労で父親が死んだ。
知らない母親は僕を荷物と言う。
それが小学3年生の時から始まった。
父親が残したお金は知らない母親のモノになって、僕が生まれた家は知らない色に染められた。
僕は近所の空き家に逃げ込んだ。
学校が早く終わってもそこに隠れてゆっくり家に帰った。
中学生になってもイジメは続いた。
現在中学2年
僕は独りだ。
最初のコメントを投稿しよう!