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スタスタスタスタ…
泣きそうではや歩きになる私
泣いてたまるか…
泣いて…
うつむいてぎゅっと目を閉じる
やっぱり見ているだけの恋なんて辛いだけだよ…
馬鹿みたいだ…
いったい私はなにをしてるんだろう……
苦しい…
胸がいたい…
「……わ」
相羽くんが誰かと付き合ってるって言われても平気だったのに…
聞いていた時より見てしまうのはこんなに違う…
「……かわ」
百聞は一見にしかずとはいったものだね…
ははは……
さっきまであんなに幸せだったのになぁ…
「春川!!」
その時誰かが私の腕を引っ張った
「わっ!!」
体制が崩れ誰かの体によりかかってしまう
「危ねぇ…見ろ!目の前電柱じゃねぇか」
はっと我にかえり前を見ると電柱…
目をつぶってたからまったく気がつかなかった…
「…すいません……」
私は上をみあげ引っ張った相手…笹島先輩にいった
「…はぁ…やっと俺のほうみたな~さっきから何度も呼んでるのに気がついてなかったみたいだし…」
笹島先輩はほっとしたように笑う
「気がつかなかったです…すいません」
そういって私は笹島先輩から離れようとした
けど…私を抑えこむ腕に力が入り動けない
「なっ…」
私は笹島先輩を怒鳴りつけようとしたが笹島先輩は真顔で私を見つめていたので口を閉じた
そしてその顔で私に聞いた
「なぁ…春川…さっきの男…お前の好きな人?」
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