世界で一番シャイな君

君との距離

そう私は山田さんのことが好きなんだ。

季節は春、中２の５月

私はサッカーをやる山田さんをひたすら見つめた。

山田さんとはコードネーム。本当の名前は『宮崎英輝』誰よりもカッコイイ私の王子様だ。

「ねぇー凪沙。あっち行こうよ！吏久みたい。」

知紗は吏久を見てニコニコしていた。知紗は私と同じサッカー部の男の子に恋をしていた。

「うん！！行こ」

吏久を見に行く。と同時に山田さんのボールに向かう姿を見る。

あの姿に私は恋をしたんだ…。