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「言った筈だ。俺は己の力のみで生きてきたと。
そもそも味方だの仲間だのと言うものは弱いから必要になるんだ。強者には必要ないものだ。」
「それは違うぞ、どんなに力があろうと人は一人では生きられない。
様々な人達の力があって、互いに助け合う事で生きているんだ。
お前も何らかの形で助けられてる筈だ。」
「助けられた事などない。
仮にあったとしても、それは俺がまだ弱かったからだ。
今の俺には不要なものだ。」
「確かにお前は強い。同世代の中ではトップクラスだ。
たが、強さとはそれだけじゃない。心の強さも力のうちだ。
本当に強い者は人に優しく出来るものなんだ。」
「それだけの余裕があるという事だろう。」
「そうじゃない。
それとは別の事なんだ。
今までお前の周りには、そういう者がいなかったのだろう。
だが、世の中にはそういう者もいるんだ。
強くて優しい者が。
この二人もそういう強さと優しさを持っている。」
リオンとルリを、そう評価した。
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