第二章 目覚め

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そんなある日。フレア・イグニスは執事にとうとうディエスを捨てるように命じたのである。 「そろそろリオンも学校に行く時期だ。その前にあれを処理しておこう。」 「畏まりました。」 そうしてディエスは人目に付かないよう、夜のうちに馬車に乗せられてある所に運ばれた。 執事は目的地につくと馬車の荷台を切り離し、馬に乗って引き上げていった。 暫くすると、ディエスが外に出てきた。そして周りに誰もいないことを知ると笑い出した。 「やった、やったぞ、これで俺は自由だ。おれを縛るものはもうなにもない。みてろよ、必ず復讐してみせるぞ。」 大声を上げて宣言していた。
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