第二章 目覚め

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そんなディエスを影から伺うものがいた。体長2メートルを超える巨大な獣である。そう、ここは通称闇の森と呼ばれ、様々な魔物や巨大な獣がすむ領域なのである。 フレアは汚名が広まるのを怖れて、ここに捨てるよう命じたのである。 ディエスを獲物とみなした獣は一気に襲いかかってきた。 「うわっ!」 とっさにかわしたディエスは、馬車の影に身を隠そうとした。だが、獣の一撃で呆気なく破壊されてしまった。そして、次の一撃でディエスの体は吹っ飛ばされてしまった。 そして、獣がのしかかってくるのを見ながら思考が渦巻いていた。 (このまま終わってしまうのか。復讐も果たせず。 嫌だ、死にたくない。このまま死んでたまるか。)
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