第一章 始まりの日

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「うむ、二人目の男か。よくやった」 イグニス家には、一年前にも男の子が生まれていた。リオンと名付けられたその子は順調に育っていた。 「よし、この子の魔力量を調べるぞ、用意しろ。」 「はっ。」 そばに控えていた執事が、部屋のそばに用意していた魔力計を持ってきた。 「リオンがあれだけの魔力を持って生まれたのだ。この子もきっと。」 長子であるリオンは魔力量2000弱という優れた才能を持って生まれていた。 一般的に、高位の貴族ほど高い魔力を持って生まれてくる。 生まれたときの平均的な魔力量は、平民は100、下級貴族が500、上級貴族が1000、という所である。
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