滅びを望むもの

第一章 始まりの日

こうして、この日産まれた子供は、産まれてすぐに人目に付かない地下室に閉じ込められる事になった。

便宜上名前がつけられたが、嫌悪も露わにつけられた名前は「ディエス」といい、古い言葉で「不純物、間に挟まった余計なもの」という意味の言葉である。

こうしてディエスの苦難に満ちた日々が始まった。