第二章 目覚め

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何故二人が地下室にくるのか。それは。 「俺達が声を掛けてるんだぞ。何か言ったらどうだ。」 だが、ディエスは何も答えなかった。 「生意気ですわよ!、火弾。」 ルリが右手を突き出してそう叫ぶと、手の平から小さな炎の玉が飛び出した。炎の玉は真っ直ぐ飛んでディエスの腕に直撃した 「ぐっ!」 ディエスは顔をしかめてうめき声をあげたが、それ以上の反応はしなかった。 「どうしたの、少しは反応しないと面白くないでしょう。」 そう、二人は魔法の練習台にするために地下室に来ていたのだ。
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