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――闇夜に爛々と光輝く真っ赤な双眸の群。
――対峙する白い学生服を身に纏った小柄な僕。
「話には聞いていたけど、聞くと見るとじゃ大違いだね」
非現実的な状況に、腰に差していた刀にゆっくりと手を伸ばす。
「愚痴を言ってないで、依頼をこなして下さい。斗真様」
「あぁ、そうだったね……」
背後から覗き見る黒髪黒眼の美少女の鋭い視線を背中に感じながら、曖昧に頷き刀を鞘から抜刀し、斜に構えた――
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