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寂しがりやの草花たちが
心弾ませ踊る帰り道
傘も差さず濡れて揺れて
身が重くなる午後六時の親父の群れ
最後に見た夕焼けはいつだった
神々たちは太陽を消し去った
寒さと暗闇に心は細くなった
生きる意味を失った
しかしまた今日も雨は降る
チャプチャプ音立てる
崩れ落ちる世界のバランス
深い穴へ墜ちていく
YESTERDAYは闇だった
TODAYまた闇だった
TOMORROWもたぶん闇
NEXT WEEK 全て闇
落ちた水は地と血に交ざりこみ
世界も人々も周りも自分も迷い酔わせ
落ちた水が天に帰るとき
たくさんの魂もまた天へ登った
光を求め彷徨う
浮かない顔した大人たち
はしゃぎ回った子供達は
長靴を脱いだとき
それは全てを知ったとき
未知数の粒が世界を続け様に襲う
人々にできることはない
神々にもできることはない
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