途切れた聲

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そこで見えたあなた 何故私から離れるの? 今そこにいるあなた 何故私はそこに行けないの? 光る星の道しるべ 聞こえたいあなたの声が 途切れながら聞こえる昔(かこ) 闇の月は月蝕し 聞こえていたあなたの声が 消えて消えて聞こえない今 胸に咲く一輪の薔薇 熱く 熱く 目から流れた涙の筋をたどり 着いた場所はあなたと過ごした 思い出のあの地 ひらり ひらり 手の平に伝うぬくもり 大切にしたいの 誰かの指輪 指の感触は無い 何故私を残して行くの? 春の桜の下から 聞こえるはずの口笛 聞こえない 聞こえない 雨の日には必ず 見えていたあの傘 見えない 見えない ずっと歩いていた二人の道 悲しみなんてない そんなはずはなかったのに 夢から醒めたら 命の1つ2つが消える そんなはずはなかったのに あなたの途切れた聲 熱く 熱く 目から流れた涙の筋をたどり 着いた場所はあなたと過ごした 思い出のあの地 ひらり ひらり 手の平に伝うぬくもり 大切にしたいの 誰かの指輪 指の感触は無い 何故私を残して行くの? 何故私は残されたの? 月が満ちて欠けて 太陽は死に衰えて 木は腐り枯れている あなたと歩いた道 あなたと過ごした部屋 あなたと生きた時 あなたと私の途切れた聲 熱く 熱く 目から流れた涙の筋をたどり 着いた場所はあなたと過ごした 思い出のあの地 ひらり ひらり 手の平に伝うぬくもり 大切にしたいの 誰かの指輪 指の感触は無い 何故私を残して行くの? 何故私は残されたの? 何故あなたは消えたの? 聞きたいあなたの聲
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