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美香が思った通りのシステムで、半透明なガラスの扉はゆっくりと1/3程度開いた。
「お客さん、初めて?」
開いた扉から、スポーツ刈りのガタイの良い男の顔が半分だけ出てくる。
「…はい。」
この時点で、この喫茶店がどの様な所か大方の予想はついたが、なにぶん初めての美香は一瞬足元がすくわれ、上擦った声を出してしまう。
(桐山の奴、もうちょっとましな待ち合わせ場所にしろっ。)
まだ来ぬ相手に苛つくも、1/3開いていたドアは1/2に進展しスポーツ刈りの男に入るよう指示された。
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