Mysterious Impression

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玄関につくと郁人は外ばきを上靴にはきかえた。 昨日教室に行ったのですぐに教室は分かる。玄関を曲がって3個目の教室だ。 他の教室は郁人たちの年上の子、上級生の教室だった。少し覗いて見ながらも急ぎ足で教室に向かう。 教室に着いた。ドアについているガラスは郁人の背よりも高いので中の様子は分からない。 郁人はドアを開けた。すでにほとんどの同級生が来ていた。すると、 「おはよう、いくと!少し遅かったね。」 「おはよう、いくと。もうちょい早く来ればみんなと話せるのに。」 「おはよう、ゆうすけくん、かおるくん。そうだね、明日からはもうちょっと早く来るようにするよ。」 昨日できた友達。薫と裕典。朝から郁人に話しかける。郁人はにこにこしながら答えた。 「それと、俺いくとのこと呼び捨てだから、いくとも゙ゆうすげって言っていいんだよ?」 「うん、俺も。゙かおる゙でいいよ。」 そう言われると断りきれない郁人は、 「分かった。これから呼び捨てで呼ぶからゆうすけ、かおる。」 「いくとくんだったね。僕、たいが。よろしくね。」 不意に郁人に大河が話しかけてきた。 「うん、よろしく。」 「たいがも俺らの友達だよ。はじめも俺とたいがの近所に住んでる。小さなとこだからみんな友達にならないとな。」 「けど、はじめは少しシャイだから、ゆっくり友達になればいいかもね。」 薫がいう。「゙シャイ゙って何?」と薫が聞くと「そのうち分かる」と言われた。
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