Mysterious Impression

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廊下を歩きながら小さな声で郁人は後ろを歩く薫に尋ねる。 「ねぇ、ぼく以外のみんなは仲良しみたいだけど、どうして?」 「うーん。長くなるから後でってことでいいかな?」という返事に郁人は頷き、再び前を向いて歩く。 小さな学校なので見回るといっても、たいして時間がかからなかった。 一年生の郁人たちにとって、"ぱそこん"室や"かがくじっけん"室とかはわかるものではなかった。 2年から6年は楽しく授業を受けていた。 最後は体育館にやって来た。すると先生が、 「残りの時間は遊んでいいですよ。ただし次の時間に遅れないようにね。」 その言葉に郁人たちは嬉しくて、「はい!」と元気よく返事した。 そしてすぐに裕典が、「先生ー、外で遊んでもいいですか?」と聞く。先生は、 「いいわよ。ケガしないように気をつけるのよ。」と笑顔で答える。 裕典は男子に話しかける。「外でサッカーしない!?」 その誘いに、5人の男子は元気よく頷いていっせいに靴箱へと走りだした。 「私たちもおそとで遊ぼう!」と女子全員にいう。 そして、それに賛成した女子は、早足で靴箱に向かった。 郁人が靴をはきかえて外に出ると、裕典が既にサッカーボールを持って待っていた。 みんな靴をはいて校庭の中央にかたまる。そして、大河が話す。 「チーム分けどうする?」すると薫が、 「おれはキーパーやるから、4人でじゃんけんして。」というとゴールへと向かっていった。
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