Mysterious Impression

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3、4時間目は、学校での係決めをした。黒板をキレイにしたり、水道を掃除したりなど、朝学校に来てからする仕事を決める。 一年生なのでやりたい係に率先して手をみなあげる。だが、郁人が水道係に手を挙げても、他にしようと思う人は誰もいなかった。 係は、黒板、水道、整理、うさぎ小屋、水やりの五つの係がある。よって、それぞれ二人ずつとなる。 うさぎ小屋係はえさをあげたり、小屋の掃除をしたりする。といってもウサギよりニワトリの数の方が断然と多いのだが。 それでもうさぎ小屋係は人気でじゃんけんをして、裕典と彩香に決まった。 「2学期は俺が勝つからな!」と大河が捨てぜりふを裕典に向かって放つなどあったが、係決めは順調に進む。 黒板係が舞花と一になった。なんとなく郁人は二人のイメージに合ってるな、と思った。 水やりの係は先程のうさぎの係のじゃんけんで負けた大河と恵にすぐに決まる。 整理係は何故かつまらなさそうなのに、手を挙げた薫と滴に決まった。 聞いてみると、薫曰く、「めんどくさくないから。」らしい。郁人はあまりその気持ちは分からなかった。 一方で、係がどれがいいか考えていた由華は手を挙げるのを忘れてしまっていたので、余っていた水道係の一枠に決まってしまった。 「ゆかちゃんは水道がかりいやなんじゃないの?」と郁人はぶっつけの質問をした。 すると由華の口からは郁人が予想もしなかった言葉が帰ってきた。
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