Mysterious Impression

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「ううん、ぜんぜんいやじゃないよ!逆に水道がかりがやりたいなぁって決めたんだから!」 と由華は言ってにっこりと笑った。その笑顔に郁人は心のどこかで嬉しくなった。 係決めのあとは給食当番や掃除をする場所の説明を先生がする。 先生が話し終わったところで4時間目の終わりのチャイムが鳴った。先生が「給食の準備をしましょう」とみんなに呼びかけそれぞれ廊下側の窓際に提げてある給食をとる。 制服の上から給食着をみないっせいに着はじめた。みんな一生懸命着替える。 全員の着替えが終了したところで、先生が、先程も回ったが、コンテナ室に給食を取りにいく。 郁人は一と一緒に食器を運ぶ当番だった。落として食器が割れないように、心なしか郁人も一も慎重に持って歩く。 教室では薫と彩香がお盆や給食台を用意していた。彩香が台ふきんで拭いた給食台にみんなが持ってきたものをのせていく。 郁人は食器をかごから取り出してそれぞれを適当なとこにおいていく。 大きなおかずの入れ物には、野菜たっぷりの八宝菜が入っていた。舞花と由華が上手に11人分の皿へとつぐ。 小さなおかずはグリーンピースの乗ったシューマイが22個。一人2個ずつ皿に滴と恵でパッパとつぐ。 主食のご飯は裕典と大河が乱暴についだため、先生に少し怒られたが、二人とも別に気にしなかった。 薫はみんなの机を5人、5人のグループにして、それぞれにお盆を配る。そして牛乳をお盆の左上に置いていった。
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