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女の子は指示されて列の前から二番目に座る。
慌てずに逆にワクワクとした様子で駆けていき座った。
すると大人が一人1番前に立って、郁人達一年生に向かって話しだした。
「私がこれから一年間あなたたちの先生です。
さっそくですが、今から指示されたことをしっかりとして入学式を受けて下さい」
指示されたの簡単なこと。
「入学おめでとうございます」とお偉いさんに言われたら、「ありがとうございます」と元気よく言って頭を下げる。
小学一年生には難しいのかもしれない。
先生が一時離れた。郁人はまた周りを見渡す。
結局入学するのは郁人を含めて10人。田舎の学校なのでこの人数が普通なのかもしれない。
幼稚園よりも少ないことに郁人は驚く。
先生が戻ってきた。
「もうすぐ入学式が始まります。みんな立って」と言って促す。
純粋な小学一年生たちは素直に従う。
先生が先導して郁人たちをつれていく。
郁人は心臓がドクドクと波打つのが分かった。
すると先生はまた止まった。
どこかの入り口と分かった郁人は様子を探ろうとしたところ、入り口の向こうから華やかな音楽が聞こえてくるのが分かった。
再び先生が歩きだした。とうとう入学式の始まりである。
郁人は自分の前の人が既にもういないと気づき、急いで追いつく。
入り口は体育のものであった。
歩いて郁人並びに新小学一年生はしっかりと並んで歩く。
周りにはいっぱいの花や拍手をする2〓6年生が見えた。
郁人は自分の椅子に着き座った。他の子も同じく座る。
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