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道場の中は少し熱気が篭るのか、窓も扉も全開で容易に中の様子を見る事ができる。
といっても、道場をぐるりと取り囲んでいる金網越しだけど。
中ではよくわかんねぇけど、弓道?をやっていた。
「ほら、あの娘だよ。」
先輩がいう方を見てみると、あきらかに他の子達と違い遠目からでも目立つ二人がいる。
一人はちっちゃくてかわいらしい感じの女の子。
衛が好きそうなタイプだよな。
衛をチラッと見てみると、もう完全に目を奪われている。
時折、隣の女の子にむける笑顔が完全に衛のツボに入ってるようだ。
衛はボーッとその娘に見惚れたまま、彼女が笑うたびに顔を赤くさせている。
「あのちっちゃい子も可愛いけど、隣の子も美少女だよな。」
「なんか大和撫子って感じ?」
先輩達が騒ぐもう一人に目線を移す。
なるほど。
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