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とある限定世界のとある物語前章にはよくある話、神様の不注意でプチッと死んだ主人公が異世界に最☆強チート能力を貰い転生する物語…
まさか僕様に来るとは♪
信じられないがこういうのをテンプレというのだろう(正確な意味は知らんが)
真っ白な世界、足元には星屑で出来たような青い運河の橋。
そこに流され意識が朦朧していた僕をすくい上げたろりっ子は自分を神様と名乗り、自分の管理不注意を謝罪した。
そして…
「ではどの世界に転生しますか?
世界と言ってもあなたが知る数の単位を越え、さらにあなたレベルの知的生命体が活動出来る世界は限られていますが、それでも足元の魂と同数くらいはあります」
青い星屑は僕と同じ肉体が死んだ魂だったようです。
強く弱く、濃く淡く、それぞれが違う輝きを持つ魂達は大きい運河をゆっくりと流れ、この白い世界の終わりを突き抜け自分達の死後世界に向かうそうです。
そこが天国か地獄か、それとも違う世界か、今の僕には知る事は出来ないけれど…
僕はこの光景を忘れない。
そして忘れる事は出来ないだろうと思った。
だからこそ、ここで、宣言しよう。
――僕はチートの力でウハウハドキドキの人生を満喫すると!
「転生先はもちろんファンタジー世界!!!!
剣と魔法を駆使しモンスターを倒し、王国にはプリンセス。しょぼい村には村娘。エルフの美人に妖精ろりっ子。強さが全ての下克上な世界へ!」
びばハーレム!!!!
さぁ僕を連れていけ!!!!
「…。…。…ありました。それではその世界にあなたの魂とリンク出来る器を作ります。サイズはどうしますか?」
「サイズ…?年齢ってこと?…赤ん坊より今ぐらいがいいなぁ」
「…。出来ました。ではあなたの魂をまだ世界名がない世界に送ります。」
「え?」
「精神保護の為目を閉じて下さい」
「…え?」
「精神崩壊、記憶の欠落、リンク接続機能の破損より身体障害がおきてもいいのならそのまま送ります。カウントゼロで開始。カウント始めます」
「…………」
「すりー、つー、わん、ぜ…――」
「ちょっとまてぇぇェ!!!!」
無表情のろりっ子神様のカウントを遮り僕大絶叫。
「え?これで終わり?神様ページ僅か2ページ!?ありえねー短い!!!!
てのもあるけどこれで転生しちゃうの!?まさかの無能力!?普通お詫びの後転生後おまけとしてあるでしょチート能力の説☆明!!!!」
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