天使と会った日

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「大丈夫か?」 翼がある男がフィンに声をかける。 フィンがそちらを振り向く。 男が倒れている夜月に近づく。 「テレパスである程度は聞いたが、こいつがお前が決めた候補か?」 フィンが頷く。 「ならいいんだが、倒れる前に説明してやったのか?」 力なく首を振る。 「おいおい、大丈夫かそれで」 もう一度首を振り、肩をすくめる。 「ったく、それで俺にどうしろと?」 フィンはゆっくり自分の手を見せる。 いままで軽薄な笑みを浮かべてた男も急に真剣な顔になる。 「そういう・・・・・・ことか」 フィンが頷く。 「わかった、こいつのことはまかせろ、もちろんお前のことも」 フィンは笑って、光に包まれた。 残されたのは男と夜月、そして夜月の胸の上に置かれた水晶だけであった。
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