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そして王寺のオフェンス。
残り30秒で13点差。
1桁台にするには最低でもこの攻撃を止めなくてはならない。
東出が立川相手に抜きに掛る。
ダム!!!
「くっ……!!」
「立川止めろ!!」
神崎が叫ぶ。
バシイッ!!
立川が東出のボールをスティール。
「なに……!!?」
東出は立川のスピードに驚愕。
「立川の奴あの東出からボールを奪いやがったぞ!!!」
神崎と酒井は既に前を走っていた。
「神崎さん!!」
立川が前を走る神崎にパスを出す。
「ナイス!!」
ダム!!!
酒井は必死に神崎を止めに掛る。
「おお!!神崎VS酒井!!エース対決!!!」
神崎は酒井の上からダンクを狙う。
「っらあ!!!」
「させっかああ!!!!」
バシイイッーーー!!!!!
酒井のブロックの音が会場に響いた。
勝利したのは酒井であった。
神崎は唖然と酒井を見上げた。
「俺らは今年、全国制覇するチームなんだ。地区予選で遊んでいる暇はねえんだよ。」
酒井は神崎に屈辱の言葉を見下げながら浴びせた。
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