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11年前の出来事が すぐに
よみがえってきたよ
悔し涙と 共に…
マスコミたちの
不安をあおる言葉が
買い物する
人たちを惑わせて
僕らのことは
傷つけるだけ傷つけて
素知らぬ顔して
忘れられた
あの事故のことを
手塩にかけて
作りあげた野菜たちが
捨てられるなんて
この気持ち
わかるだろうか？
死に物狂いになって
やっと
野菜も売れるように
なってきたのに
どうして？
同じことが
繰り返し起きるの？
いつの日も この胸に
刻みつけてきたこと
悔しくて 哀しくて
心で叫んでた
この辛い経験を
二度としたくないと
また 気持ち切り替えて
頑張ってきたのに…
近頃じゃ テレビの話題で
騒がれているよ
津波のすぐあとは
取材もなく
テレビにも 映らなかった
茨城も 被災地なのに
いつも かやの外で
なのに汚染がわかると
すぐに態度を変えてきて
あちこち取材始めて
ちょっと
遅すぎるんじゃない？
ちょっと
騒ぎすぎなんじゃない？
泣きたくなるような
報道の嵐に巻き込まれて
それでも僕らは
生きていくために
作り続けていくよ
いつの日にか
安全だと
食べてもらうために
涙こらえて
未来を見つめてゆくんだ
変わり続けるマスコミのネタにされながら
だから お願い
これ以上騒がないで
これ以上苦しめないで
僕らから未来を
奪わないで欲しいよ
いつの日か この腕に
たくさんの野菜を抱えて
世界中の人たちに
食べてもらうために
またイチから始めるから
その時は笑って
テレビに出たいよ
始まりの茨城
見ていてほしいな
日いずる国の民
茨城のことを
2011.03.27
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