柿ピー

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シッ! レジ袋を取り出しながら、ミキは前歯にはさまるピーナッツが取れそうな感触を得ていた。 客の手前だが、若い男だから怒らないだろうという安心感と、前歯の違和感から解放される誘惑が、ミキを包んだ。 「メアドを交換━」シンジが言いかけた瞬間だった。 「チッ!」 ミキの口から舌打ちが出た。 そしてなんと、ミキは白っぽい物体を吹き、それがレジ袋に付いたのだ。 シンジは200円を置いてレジ袋を掴んでコンビニを飛び出した。 店内に戻ってきた店長を突き飛ばしても、立ち止まらずに…。
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