柿ピー

1/4
前へ
/16ページ
次へ

柿ピー

放課後のミキはコンビニでバイトをしていた。 休憩時間。ミキは大好物の柿ピーを食べた。 ボリボリ。コリコリ。 「ぷっ!おいひい」 しかし至福の時はすぐに終了。 夕食の弁当などを買いに客が何人も来て、ミキは店長を手伝う。 「ミキちゃんはバイト休まずにがんばってくれてえらいね」 客がいなくなったところで店長がミキをねぎらう。 「ちょっと外を掃除してくる」 店長の背中を見送るミキに笑顔がない。 なぜならば…。 さっき食べた柿ピーの、ピーナッツの欠片がミキの前歯に挟まったままだからだ。 シーッ!シーッ! 舌で前歯の裏から圧力をかけても、ピーナッツは取れなかった。 シーッ! そこへ、ミキに恋してあきらめて、また恋してまたあきらめ、また恋しているシンジがやって来た。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加