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柿ピー
放課後のミキはコンビニでバイトをしていた。
休憩時間。ミキは大好物の柿ピーを食べた。
ボリボリ。コリコリ。
「ぷっ!おいひい」
しかし至福の時はすぐに終了。
夕食の弁当などを買いに客が何人も来て、ミキは店長を手伝う。
「ミキちゃんはバイト休まずにがんばってくれてえらいね」
客がいなくなったところで店長がミキをねぎらう。
「ちょっと外を掃除してくる」
店長の背中を見送るミキに笑顔がない。
なぜならば…。
さっき食べた柿ピーの、ピーナッツの欠片がミキの前歯に挟まったままだからだ。
シーッ!シーッ!
舌で前歯の裏から圧力をかけても、ピーナッツは取れなかった。
シーッ!
そこへ、ミキに恋してあきらめて、また恋してまたあきらめ、また恋しているシンジがやって来た。
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