8人が本棚に入れています
本棚に追加
「この学園も大きくなったな…。それだけ、世界の終わりが近い、ということか…」
窓から空を見て呟くロマンスグレーの髪の男が呟く。
「…あの子にはきちんと伝えた。これでもっと危機感を持ってくれる人が多くなるといいが…」
男は言葉を紡ぐ。
誰に向けることもなく、ただ紡ぐ。
紡がれた言葉は空に吸い込まれて。
「…?そこに誰かいるのか?」
振り向いた男が見たのは黒服の男。
「…」
「…お前…何の用だ…?」
「…」
無言を貫く男は
「…っ!?」
…男をも貫いた。
最初のコメントを投稿しよう!