第一章

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「えー、じゃない。だいたい、クズマは水鉄砲くらいしか…」 「は~い、マサキくん、そろそろ黙ろうね~」 チョークを指の間に持ち、構えながらニコニコしている先生にマサキは黙るしかなかった。 「…では~。一応ルールを説明しますね~。みんな去年もしたから~わかるかもだけど~、まず、試験は勝ち上がり式なのよ~」 「くじで対戦相手が決まるんでしたよね、ミサキ先生。」 「えぇ~。そうよ、アリサさん~。」 「あと、絶対にしてはいけないのはドーピングと、八百長、そして殺害…だったよな。」 「あら~。先生が説明できないわね~。その通り~。」 うふふふ、と手を顔に添えて笑いながら先生は対戦の名簿をひらひらさせた。 「じゃあ~、この紙に対戦相手が書いてあるから~各自、時間を守って生きて下さい~。」
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