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第一章
洋館の一室に浩一郎は居て部屋を調べていた、部屋の中心にある柱の下には血溜まりが出来ていた、大量の血だった。その光景はまるでこの洋館の所々に飾ってある不気味な絵を再現したようで、気味が悪かった。それと血の匂い、なんとも言えないこの匂いが浩一郎の気分をますます悪くしていた。だがそうも言ってられない、この部屋の中に必ず事件を解くヒントがあるはずなのだ。浩一郎はそれを再び探し始めた。しかし見つからない、こうしてる間にも時間は過ぎていく、無駄に使う時間などありはしないというのに、唯一気づいたのは柱の傷、血がついてそこに傷があったので、最初は犯人がそこに被害者の頭をぶつけて殺そうとしたのだろうと考えたのだが、よく考えたらこの柱が人間の頭で傷つくはずもない。これは必ず事件に関係あるはずの傷なんだ。
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