始まりは……

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「ちょ、ちょっと!なんでこんな車持ってるの!」 朱里は驚きが隠せないようで莉奈に叫んでいる。 「こんな車なんて言わないでよ。まあ確かに18でこんな車持ってるのも一般的にはおかしいけどね。」 「莉奈自身もこんな車って言ってるよ……でいくらだったの?」 どうやらこのスープラがどのくらいしたのか気になるようだ。 「ん~友達から特別に安く売ってもらったけど社外フルエアロで車高調とプロドライブのホイール付きで七十万くらいかな?」 「えっ!安……いの?」 「まあ走行距離が十万㌔越えてるし事故歴ありだしね。けど前オーナーがしっかり手入れしてくれてたおかげでかなり状態がいいんだよね。」 「けどまあよく七十万も用意できたね。まさか……」 学生の身分で七十万はかなりの大金である。なのでなにか危ないことに手を出したのではと思ったのだ。 「そんなわけ無いって。16からバイトして貯金した金で買ったんだよ。」
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