別れ
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泣くことすら忘れていた。 空虚な瞳は何を映すのか。 少女の瞳は何も── 少年の瞳は何もかもを── いつの間にか、少年は空腹を思い出していた。 皮肉な事だ。 少女はもう、空腹すら感じる事はないと言うのに── 痛みなら、少年もありのままを確かに感じていた。 少女の痛み。 それを、ありのまま── ──お話は、ここで終わり── ──ある時代の、ある場所の物語──
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