☆夢と始まり

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俺は興味本位にドアに手を掛けた。 鍵がかかっているのは百も承知だが、惹かれるように開け放った。 [ガラッ] あっさりとドアは空き簡単に第2図書室の中へ入れた。 中は本独特のインクや紙の匂いが充満し、しばらく使われていないのか埃っぽい。 [ケホッ] 「こりゃあヒデーな…」 少し咳き込みながらも辺りを見回す。 広さは教室二つ分程。 しかしその半分を本が占めていて割と狭く感じる。 本は乱雑に積まれすっかり山になってしまっている。 本の山を掻い潜っていくとぽっかりと空いたスペースを見つけた。 本がいい具合にバリケードになっており、人が来ても見つかりづらそうだ。 「ラッキー!」 俺は適当に本を避け、床に寝転んだ。 普通の床なので固い上に冷たく寝心地はあまりよろしくはない。 まぁいいだろうと自分を納得させた。 「今度毛布でも持ち込むか…」 そのままぼっーとしていると急に眠気が襲ってきた。 「ふぁ…」 瞼がゆっくりと閉じていく。 寝不足が祟ったのか俺はあっという間に寝入ってしまった。 .
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