魔道書

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「あの爺さんなら、自力でなんとかしそーだけどな」 そう言ってはみた文亮だったが、教室が戻って来ても連絡のない博士が心配だった。 「テストも終わったし、ちっと……博士を捜してみるか、意外に部屋に戻ってたりな」 笑いながら、ふと遥を見た。 「なあ、お前も来るか?」 探索者としての初めての仕事だと付け加えた。 「本来なら、博士とか他の先輩探索者から色々教わるところだが、まあ、俺も探索者になりたての時は手探りだったしな」 「実践あるのみ。習うより慣れろだよ、はるか」 芽依美も笑顔で遙に言った。 遙は暫く考えて、軽く頷いた。 「うん。あたし行く」 「なら、早速いこーぜ」 文亮はカラオケにでも行くようなノリで、立ち上がった。
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