「モノリスの人々」

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口元が濡れているのを拭きながら、顔を上げた。 「はるか、ヨダレで大切な本汚さないでよ?」 芽依美は悪戯っぽく笑った。 顔が赤くなる。 「ヤダ、あたしどんな顔で寝てた?」 芽依美は薄目を開けて、だらしなく口を開けた。 「こーんな顔」 そしてまた笑う。
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