「モノリスの人々」

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「副委員長の凪遥さん、会議をサボってまで読む価値のあった本とは何かな~」 芽依美がズイっと顔を寄せて来た。 「あ、えっと。 『PEOPLE OF THE MONOLITH』 『モノリスの人々』かな? アメリカのジャスティン・ジェフリーって人の詩集みたい。 でも、何だか難解すぎて」 「それで、寝ちゃったと?」 芽依美の目が怖い。 赤茶けたそんなに分厚くない詩集を芽依美は手に取った。 「よく、こんなの見つけたね」
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