589人が本棚に入れています
本棚に追加
「カバディカバディカバディ……」
俺は桜舞い散る坂道を……下っている。
今日は始業式から一週間。
高校二年生になって、俺は幸福を噛みしめながら日常を送っている。
「カバディカバディカバディ……」
この坂道を下った先に、俺たちの通う星ヶ崎高校が構えている。
俺の至福の時間まで……時は近い。
「カバディカバディカバディ……」
なぜ至福の時間かというと、俺の片思いの相手”白河 紅葉(シラカワ モミジ)”さんが、教室で俺を待っていてくれているからだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!