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そんな裕翔にももちろん親衛隊がついている。
俺のよりも規模の大きなものが。
裕翔は１年生であるというのに生徒会に所属している。本人は補佐だから大した事ないと言っているが大した事だろ。
去年中等部で生徒会長をしていたという理由で人手不足の生徒会に引っ張られたんだって。
そしてその生徒会というのは、この学園でアイドル的存在だ。
俺の中の生徒会のイメージを根本から覆された。
生徒会というものは地味な根暗集団と相場が決まっている。
現に、俺の通っていた中学校の生徒会はそうだった。もしくは無駄に気合いの入った空回り集団。
なのに、だ。この学園の生徒会は、生徒達から尊敬され崇め讃えられている。もはや宗教。
入学式とか全校集会とかで生徒会が勢揃いした時の声援は凶器だ。初めて聞いた時は鼓膜が破れるかと思った。
それでだ。長々と何が言いたかったのかというと、この学園の生徒会長と副会長についてだ。
生徒会会長というトップに君臨するのは頭脳明晰眉目秀麗と謳われる薮宏太。
無表情で寡黙なイケメン。所謂ネコと呼ばれる人達からの指示が高いが、あの無表情な顔を快楽で歪ませたいと言うタチ側からの指示も高い。
そしていつも会長の隣にいるのが副会長の八乙女光。笑った時にちらりと覗く八重歯が印象的だ。いつも爽やかなイケメンスマイルを無駄に撒き散らしていて、「あの八重歯に噛みつかれたぁーい！！」なんていう、なんとも残念な会話を可愛らしい男の子達がしているのを良く耳にする。
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