危ないウィークエンド

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「こ、こんにちは、副会長様」  なんと、目の前には情事後の気だるげな空気を纏った副会長がおりました。 「うん、こんにちは。で、こんな所で何してるの?」  にかっと、いつもの爽やかスマイル。だけど目が笑ってません。 「えー…と、あの、裕翔…中島くんが放課後資料室に行くって言っててですね、俺も用事があったからそれを済ませて迎えに来たんです。で、奥から物音がしたからいるのかなと思いまして、あー…それで、なんかもうびっくりし過ぎて動けませんでしたすいません。決して覗き見してやろうと思った訳ではございません」  テンパりすぎて自分が何を喋ってるのかいまいち分からないが最後謝った。とりあえず謝れた。ふう。 「ぷっ、あははは」 「え?」  わたわたと焦って説明を終わらせ溜め息をついていると、いつの間に服を着たのか、いつものようにきっちり制服を着こなした会長が副会長の後ろから現れた。しかも笑いながら。  無表情と有名なあの会長が。  てか、え、俺が笑われてるの?なんで? 「光、可哀想だから、あんまり威圧的に喋ってやるなよ」 「へーい。ごめんね、えーと…」 「あ、山田です」 「山田くんね。俺は副会長の八乙女です。よろしく。そう言えば、裕翔探してんだっけ?」 「はい」 「裕翔なら、もう帰ったよ。光が追い出した」 「え、」  えー…、まじか。  なんで連絡くれないんだよ、と思いながら携帯を開くと着信アリ。しかもメールまで。"先に帰ってるね"って。 「裕翔から?」 「はい、まぁ…あの、俺も帰ります。お邪魔しました」 「うん、また今度ね。あ、それと、ここで見たことは内緒にしてね。誰かに喋ったら…ー」  最後まで言葉を紡がずににっこり微笑む会長はマジで怖いです。そんな会長に絶対言いません!と誓ったあと、俺はすぐに資料室から立ち去った。  あんな恐ろしい空間、あれ以上いたら気が狂ってしまいそうだ。  そういえば会長、最後にまた今度ねって言ってたけど今度なんてなくていい、と、切実に願った金曜日の放課後。 END やってみたかった、ただそれだけ/(^O^)\ 皆さんがどんなものを読みたいのか分からない(笑)
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