続・大切な時間

江戸

慶応３年１０月の終わりに、試衛館に帰ってきた新選組の幹部達。

総司、永倉、斎藤、井上、藤堂、明日香は、近藤の家族と共に試衛館に住む事になった。

日向と土方は、試衛館の近くに家を借りた。また、山南と明里も試衛館の近くに住んでいる。山南は、学を活かし、寺子屋を開く準備をしている。山崎は、皆の近くがいいと、試衛館の近くに診療所を作ろうと動き始めた。

原田一家は、おまさが甘味処を開きたいと言う事で、試衛館に近い場所に甘味処を開く準備をしていた。

京から帰って来ても、全員が試衛館の近くに住み、すぐに行き来出来る場所に住んでいる。土方は近藤の道場で働く一方、たまに江戸に赴き石田散薬を売っている。

全員が生活の基盤を作り、江戸に帰ってきて一月が立とうとしていた。日向の赤子も順調に育っているある日、土方は日向を連れて、試衛館を訪れていた。